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悪役令嬢、また友人が増える
「あっ。ギービー。困りごと?」
クレアはガガーラナと友人となった後、筋肉少女ギービーに声をかけた。
ギービーは、ビクッと肩をふるわせて振り向く。
「うぇ?な、何でもないッス」
ビーギーはその大きな腕を振って、何でもないと言う。
それから、その腕からひょこっと顔を出して。
「あ、あの。怖くないんスか?」
そう尋ねてくる。
エリーは数秒間ギービーの顔を見て、
「いや、怖くないわよ」
「ほ、本当ッスか!?私、怖くないッスか?」
ビーギーはその手でクレアの両肩を掴み、ユサユサと前後に動かしながら尋ねてくる。
クレアは目がまわりそうになりながら、
「こ、怖くないわ。そんなに気にしてるの?」
「気にしてるッスよ。地元じゃ化け物なんて言われてたし。クレアが初めて怖くないって言ってくれたッス」
「そ、そう。分かったから、そろそろ、揺らすのを、……あ、れ?ギービーが、3人に………」
「っ!?ク、クレアちゃぁぁぁぁん!!!!!!???????」




