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悪役令嬢、友人増える
「腕時計、だって?」
ファッションが本気のガガーラナは目を見開く。
驚いた理由は、腕時計がそこまで安くなくて簡単に手を出せるモノではないと言うこともあるが、
「その発想はなかったな。小物として、腕時計と言うことだろ?」
「その通りよ。私はやらないけどね」
エリーは、自分でやるほどファッションに興味はないよと言っておく。
だが、
「なあ。俺と一緒にファッションの研究をしないか?」
「しないわ」
なぜか研究に勧誘された。
当然即座に断ったわけだが。
「そ、そうか。仕方ない。まあ、興味が出たら声をかけてくれ。男女とものファッションの最先端を友人と押さえてみたいし」
「あら。友人認定してくれるのね。気が変わったら声をかけるわ」
2人はそう言って別れた。
その光景を見ていたアンナリムは、ぽつりと
「恋の波動って、ガガーラナ君と?」




