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悪役令嬢、父親に相談する

学校から帰ってきて。

早速エリーは父親に相談してみた。


「お父様。私、貴族の学部ではなく平民の学部に入りたいのですが」


「は?」


父親はエリーの発言を訊いて、一瞬呆けた顔をした。

それからコホンと咳払いをして、エリーをジロッと見る。


「お前は、貴族社会での繋がりを捨てるつもりか?」


父親はそう尋ねてくる。

エリーは即座に首を振った。


「違いますわ。ただ、私は王族とも次期公爵とも繋がりがありますし、これ以上は繋がりが必要ないと思うのですが」


「まあ、それはそうだが。……お前のことだから、慢心しているようでもなさそうだしな。こちらに欲しい最低の条件を言おう。私がエリーに求めるのは、テストに出て、卒業資格を取ることだけだ」


父親はそう言ってエリーを見つめる。

エリーは流石に、コレでは平民として生活は出来ないと考えた。


 ーー確か、平民も貴族も、テストの日付は同じ。……うぅん。どうにかならないモノかしら?

エリーはその日から、解決策を探し始めた。

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