閑話、主人公
誤字報告ありがとうございます。
そして、名前変更のお知らせです。
次期公爵の1人ガリドル君ですが、初期の頃はガルドルとなっていました。
悩みましたが、ガリドルの方を正式でいきたいと思います。
「ん~。ロメル格好いい~」
そう呟く黄色い髪をツーサイドアップにした少女。
彼女の手には、小型の電子機器が収まっていた。
「あぁ。またゲームやってんの?」
「ん。お母さん。そうだよ。このゲームって、現実をそのまま移したみたいなんだよね。全員頭悪いところとか」
少女はさらっと毒を吐いた。
母親はそれを聞いて苦笑い。
だが、注意することはしない。
注意したところで、少女に論破されるのはわかりきっているからだ。
「異世界ホストねぇ。私には良さが分からなかったけど。………あぁ。そういえば、最近そのゲームアップデート入ったんだっけ?トレンドになってたけど」
「ん。そうなんだよ~。特殊な条件で行けるウルトラハードモードができたんだって。私も、それを目指してる最中」
「へぇ~。まあ、目指すのはいいけど、たまには休憩しなさいよ」
「分かってるって~」
少女はそう言いながらも、やめる気配はない。
もう6時間もぶっ続けでやってるのに。
母親は、育て方を間違えたかしらと思いながら少女の前から姿を消した。
少女は母親が消えてから、
「現実もゲームも、私以外バカしかいなくて困るね。ゲームだと私もバカになってるから、それはムカつくけど。これは私の頭が相対的にはいいから、まあ許せる」
少女はそう言いながらゲームを進めた。
だが、
「あぁ~。駄目だ。達成条件が分からない~」
数時間後。
少女はゲーム機と共にベットへ倒れ込んだ。
ボフンと音がして、少女の体が弾む。
少女はしばらく目を閉じて何か考え込んだ後、ベットの横の写真を見て、
「………明日花先生」
尊敬する人物の名をこぼした。
写真には、世界1の金持ちと呼ばれた人物の姿が映っている。
少女の出番は、もう間近だった。
明日から本編始めます。




