悪役令嬢、始まりの終わり
序章終了です!
閑話は今日から月曜まで、毎日19時に投稿せる予定(あくまで予定)になっています!
それでは、本編開始までしばらくお待ちください!!
数ヶ月後。
エリーは、友人たちと集まってお茶会をしていた。
コレはパーティーではないと言っているが、正直エリーは微妙な感じである。
ーー誰かにツッコまれなければいいんだけど。
「エリー。これ。僕たち次期公爵が仲良くなれたから、お礼だよ」
エリーに渡されるのは帽子。
エリーはそれを被り、微笑んでみせる。
「「ッ!」」
数人が顔をそらせたので、エリーは何事かと首をかしげる。
だが、すぐにその気持ちは切り替わることになった。
「あらぁ?こぉんなところで、何をやってますのぉ?」
年上の令嬢が入ってきた。
おそらく、エリーが恐れていた、パーティーに出ないと言ったことについて言いに来たのだろう。
「あら?あなたこそ、どうしてこんな所にいるんですの?招かれてないのに来るなんて、不法侵入で訴えてもいいんですわよ」
「っ!」
ーー面倒ね。こういうのがなければ良いのだけど。………でも、私が主人公の影響で殺されないためにも!
これは、まだ始まり。
数年後にやってくるだろう本番に向けて、エリーは少しずつ準備をしていく。
~序章 完~




