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悪役令嬢、なんで死なないの?
部下たちが活動していることを悟ったエリー。
だが、彼らがしばらく来れなそうな事も、エリーは察していた。
「あなたは、私が殺す必要がありそうね」
エリーはそう言って入れ墨の男を見つめた。
入れ墨の男は数秒クラウン状態のエリーを睨んだ後、
「クハハハハ!!面白い!面白いぞ!!」
笑い出した。
気でも狂ったのかと思い、エリーは眉をひそめる。
「俺は火傷蜥蜴の頂点に立つ男、『脳』だ。お前ごときに殺される身ではない!!」
彼は豪快な笑みを浮かべながら、そう言い放った。
エリーはそれを聞き、
「どちらでもいいが、とりあえず死ね」
もう1度加護の力を使い、『脳』と名乗る入れ墨の男の首を切り裂いた。
はずだった。
「あぁ?効かねぇな」
だが、『脳』は無傷。
ーーはぁ。面倒な戦いになりそうね。




