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悪役令嬢、私をこんな数人で?
1800ptありがとうございます。
「あなたたちの部下、殺されてるわよ」
エリーがそう言って微笑むと、部屋にいた火傷蜥蜴のものたちは顔を見合わせた。
それから、黒装束の1人に、入れ墨の男が指示を出して会場へ向かわせた。
「……帰ってこねぇな」
数分後。
入れ墨の男は苛立ちのこもった言葉を漏らす。
エリーの方はエリーの方で、疑問を感じていた。
ーー黒装束、殺されてないわね。拘束されてるみたいだけど。
「仕方ない。お前たち、いけ」
入れ墨の男が、黒装束たちに指示を出した。
すると、全ての黒装束が部屋から消える。
「あら?全員行かせて良かったの?」
「あぁ?お前を見張るのは、数人で十分だろ。ちょっとナイフが使えるかも知れないが、実力差がありすぎるからな」
「そう」
エリーはただそれだけ言って頷いた。
その直後、部屋が赤く染まる。




