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悪役令嬢、罠を避けて進む
誤字報告ありがとうございます!!
「それでは、パーティーを行わせてもらおう!」
サッド家公爵が、そう言って部屋の中央に立つ。
持っていたワイングラスを上に掲げ、
「乾杯!」
「「「「乾杯!!」」」」
パーティー開始。
エリーは辺りを見回し、この瞬間に動くだろうと予想した。
ーー角の方で、辺りを見回せるように。
エリーは会場一帯を見れるような位置へ移動する。
「あれ?エリー?」
途中でその様子を見たイルデが話しかけてきた。
エリーはともに話しながら、目立たないように人混みへ。
「どうしたの?」
「いえ。今日は、普段とは違った動きをしようと思っておりますの」
ーー左に1人。右にも強い魔力が。
エリーはイルデと会話しながら、不審者に近づかれないよう気をつけた。
数人が追いかけてきてる気がするが、人混みの中に入れば入るほど見失われていく。
エリーは。コレを続ければ大丈夫かと思っていた。




