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悪役令嬢、呪いの装備ではありません

「な、なんでお前が生きてるんだよ!!」

「そ、そうだ!おかしい!!呪いの装備まで付けて、あいつが死んだっていうのに、生きてるなんておかしいだろうが!!」


賊たちが困惑のこもった声を上げる。

それを聞いたエリーは、かわいらしく首をかしげた。


「呪いの装備?勿論、嘘に決まってるではないですかぁ」


「「「「え?」」」」


エリーの言葉に、賊だけでなく貴族たちも唖然とする。

誰も、エリーの言葉が信じられない。


「じゃ、じゃあ、なんであいつは指輪から離れられなかったんだよ!!」


賊が反論した。

貴族たちも、そうだそうだと言わんばかりに、首を振る。


 ーーどっちの味方なのよ。

と、あきれながらも、エリーは解説を行うことに。


「この指輪は、呪いの装備に見えるように作られた『魔道具』なんですわ。魔力をちょっと乱して、軽靱帯を引きつけるんですの。こういうときのために、護衛が持たせてくれたんですわ。」


エリーは、護衛が指輪をくれたと言うことにした。

自分で買ったとか言うと、どこで手に入れたのか聞かれたりしそうで面倒に感じたのだ。

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