悪役令嬢、大作戦を考える
誤字報告ありがとうございます!!
エリーの専属メイドであるメアリーは、バリアルやアシルドに好意を抱いている。
年下好きという風に思えるかも知れないが、王子や他の貴族の子供などには食指が動かないらしい。
メアリーは、エリーも気に入っているし、そんなメアリーのために、エリーが考えたのが、
『バリアルとアシルドに優しくして、大人な感じを見せつけよう作戦』である。
普段、貴族である2人は恋愛などとは無縁。
優しくされても、確実に裏に何かあることが当然。
貴族社会で生きることは、かなりストレスが掛かることなのだ。
さて、そんな中で、裏のない優しさを見せてくれる相手がいたらどうなるだろうか?
もちろん、落ちるだろう。
可愛い弟に優しくするお姉ちゃん的な感じを見せられれば、即落ち間違いなしである。
「私が考えた割には、まともな感じがしますわ」
「え?エリー様のお考えは、素晴らしいモノばかりな気がしますが」
メアリーがそう言ってきたので、エリーは「そうかしら?」と笑う。
すると、メアリーのスイッチが入ったようで、急にエリーの素晴らしさについて熱く語り出した。
それを聞き流しながら、エリーは勝手に自分が進めている作戦の方も成功しているようだとか苦心する。
その作戦は、
『初心な男の子を落とすならコレ!ドキドキ!ラッキースケベ大作戦!!』である。
ーー私が恋愛に絡むと、ゲーム知識のせいでろくな事にならないわね。




