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悪役令嬢、パーティー参加
「それじゃあ、入りましょうか」
「はい!」
エリーは母親とともに、目の前の巨大な建物。
王城に入っていく。
「「「いらっしゃいませ」」」
ずらっと並ぶメイドに出迎えられる。
その奥には、父親の姿が。
「エリー。待っていたよ」
そう言って、父親はエリーを抱き上げる。
それによって、エリーは見えなかったところまで視線が届く。
「うわぁ。人がいっぱい」
驚きの声をエリーはこぼす。
父親はそれを聞くと、ニコリと笑い、どこかへ歩き出した。
父親は、人がより密集した場所に入っていく。
ーーん!あれは!
エリーの眼に、見覚えのある人物が捉えられた。
父親の歩く方向から考えて、その人物に向かっていっている事を感じ取る。
エリーは服装を少し整える。
「陛下。エリーを連れて参りました」




