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悪役令嬢、餌やりをする
「はい。どうぞ」
エリーは、オーガに肉を差し出す。
肉は長い棒の先にくくりつけられており、エリーに危害がないようにしてあった。
だが、オーガという魔物は、そんなモノを気にしない。
強靱な肉体を持つオーガは、全身についている鎖を壊し、目の前にいるエリーという少女へ、
「グアアアァァァァ!!!!」
「っ!?オーガ!とまれ!!」
司会者の静止も聞かず、オーガはエリーの前に、
ひざまずいた。
「「え???」」
エリーと司会者は一瞬固まる。
なぜ、オーガがひざまずいたのか分からない。
「うん。素晴らしいしつけがされているんですわねぇ」
エリーはそう納得し、肉をあげた。
オーガはそれを跪いたまま受け取り、食べていく・。
《『精神支配LV5』が『精神支配LV6』になりました》




