583/3881
悪役令嬢、餌やり?
「それでは、お嬢ちゃん。覚悟は良いかな?」
「え?ええ」
司会者の問いかけに、エリーは頷いた。
司会者はそんなエリーに、生肉のようなモノを手渡してくる。
「さて、それでは、魔物を呼んでみよう!皆も一緒に呼んでみようね!それじゃあ、いくよ!!オーガァァァァ!!!」
「「「オーガァァァ!!!!」」」
司会者が叫ぶと、それに続けて子供たちも叫んだ。
ーーどこのヒーローショーよ。
エリーがあきれたようにツッコんでいると、奥の方で動きがあった。
背の高い何かがゆっくりと近づいてきて、
「グオオオォォォォォォ!!!!!」
叫んだ。
さっきの子供たちの大声とは違い、恐怖を感じさせる声。
「さて、お嬢ちゃんには、このオーガに餌やりをして貰うよ」
司会者はそう言うと、エリーに手招きをした。
エリーはそこまで行き、司会者の指示に従ってオーガへ肉を差しだし、




