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悪役令嬢、サーカスを見る
サーカスの話はそこまで重要じゃないので、読まなくても構いません。
読まない人のために、サーカスの話が終わったらまとめを載せておきます。
「わぁぁ!!!」
「す、凄い」
目を輝かせている子供2人。
エリーの兄弟である、バリアルとアシルドだ。
「お二人とも楽しめているようですね」
エリーはそう言って微笑む。
エリーたちは現在、家族で観光を楽しんでいた。
今見ているのは、サーカスのようなモノ。
弱い魔物を使って劣化版のサーカスが行われていたのだ。
「うわぁぁ!!!火の輪をくぐったぁぁ!!!」
「あ、あんな細い綱を渡れるんだ」
兄弟たちはサーカスから目が離せない様子。
ただ、正直に言ってエリーは飽きていた。
ーー流石にしょぼいわねぇ。
そうなのだ。しょぼいのだ。
エリーが前世で見たサーカスの方が迫力があった。
ーー早く終わらないかしら。




