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悪役令嬢、一応やっておく

ゴンッ!

と、エリーの拳が『左腕』の後頭部に激しく衝突する。


それを受け、『左腕』はそのまま前に倒れた。

それを逃がさず、


「『ダークバインド』」


エリーは魔法で拘束を行った。

『左腕』の下から黒いモノが現れ、そこから飛び出したモノが『左腕』を縛る。


「くそっ!拷問でもするつもりか!」


『左腕』はエリーを睨み付ける。

エリーはそれも良いかも知れないと思ったが、そこで、


 ーーそういえば、私、この子を勧誘するとか宣言しちゃったんだった。

ということを思い出した。


「……お前、我が軍門に降る気はないか?」


エリーは一応尋ねてみた。

ただ、その質問をしてから更に睨み付けが強くなったので無理だろうと思ってる。


「俺を勧誘か。一体どれだけ高い地位を用意してくれるんだろうな?」


「ん?お前は、補給部隊でもしてるのがお似合いだ」

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