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悪役令嬢、あの人との再会
ブシュブシュブシュッ!
次々と吹き上がる赤い液体。
バタバタバタッ!!
そして、次々と倒れていく火傷蜥蜴の構成員。
「ふむ。こんなモノか」
エリーはそれを眺めながら呟いた。
直後、
ヒュンッ!
エリーの頭を上を、固いものがかすめた。
明らかに殺すつもりだったと分かる。
エリーは反撃として、後ろ蹴りを放った。
ゴスッ!
「ガハッ!!???」
エリーの蹴りを受けた少年は、血を吐きながら吹き飛んだ。
エリーはその顔を見て、
「久しいな。「左腕」」
そう言って笑った。
エリーのことを殺そうとしたのは、火傷蜥蜴の幹部である 『左腕』だったのだ。




