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悪役令嬢、コレが力の差というもの
誤字報告ありがとうございます。
あと、最近感想を下さる方が増えたので嬉しいです。
これからも頑張ります!!
「まず、私どもがここに来るために乗ってきた船を、国王様はご覧になられましたか?」
「え?あ、ああ。まだ見ていないな」
エリーの質問に、国王が戸惑いながらも答える。
エリーは、その答えを受けて素速くプレゼン内容を考えた。
「では、先に私たちの船をご説明しますね」
エリーは、自分たちの作った船について解説していく。
最初は戸惑い気味だった国王の表情も、驚きと興奮に染まっていった。
「ほ、本当なのか?」
信じられないといった顔で、国王が尋ねてくる。
エリーは、余裕の表情を浮かべた。
「本当です。……ということで、私どもに沿岸部の一部の地域を貸して頂けませんか?」
「は?いや、何で貸さなきゃ行けないんだ?」
「決まってるではないですか」
エリーは自信ありげに微笑んだ。
すでに、エリーの中では勝利が確定しているからでアル。
「沿岸に作るモノと言えば、港。私たちに、港を作らせて頂きたいんですわ」




