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悪役令嬢、会談が決まる
「「え?」」
国王と、その国王を探しに来た男性は、呆けた。
それから先に動いたのは、探しに来た男性で、
「も、申し訳ありません!まさか、かのハアピ家の方々とはつゆ知らず。王の代わりに私が謝らせて頂きます」
すぐに頭を下げてきた。
エリーたちは顔を合わせ、首をかしげる。
「え?なぜ謝られるのですか?」
「謙遜なさらないでください。ハアピ家と言えば、近年急激に勢力を伸ばし、技術の発展を促し、現在小国さえしのぐほどの力を持った1番の有力者ではないですか」
エリーたちはまた顔を見合わせてた。
まさか、外国からはそんな風に見られるとは予想していなかったのだ。
「うぅん。……そういえば、ハアピ家当主との会談があるんだよな。どうだ?良かったらお詫びもかねて参加させてやるぞ」
国王の発言に、探しに来た男性は苦笑を浮かべた。
こんな子供を会談に参加させても、意味などないといいたげに。
しかし、
「あら?会談に参加させてくださいますの。是非お願い致しますわ」




