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悪役令嬢、兄と仲良くなる

また昼間のエリーの話に戻る。


「エリー。一緒に遊ぼう」


「はい!お兄ぃ様!」


エリーは教育によって話し方を矯正させられた。

お兄ちゃんやお母さんではなく、お兄様やお母様。


かなりしゃべり方に貴族感が出てきているように感じられた。


「エリー。今日は何をしたい?」


最近、兄、バリアルがよく遊んでくれるようになっていた。

理由は簡単。


バリアルにも、エリーが自分を守るためにキシィの教育を受けているというのがわかった。

そうでなければ、小さなエリーが鞭で打たれ、頬をはたかれることに耐えられるわけがないと、確信していた。


だからこそ、バリアルはエリーに優しくしようと心に誓ったのだ。

自分が公爵になったときには、仕送りをたくさんしてあげようとも考えていた。


たとえ、エリーがキシィに洗脳されても、役職は与えないが、優しくし続けようと思っている。

エリーに、表の世界での味方と言える存在ができた瞬間であった。


確実に、エリーはゲームとは違ったルートへ踏み入れるのであった。

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