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悪役令嬢、コレが魂のファイアーボール!!
「へ?」
エリーは戸惑った。
その様子を見て、エリーがよく聞こえなかったのだと思い、母親はもう1度言う。
「炎魔法、覚えましょう」
「……はい」
さっきの属性調べるのは何だったんだ。
という感じでアル。
「それじゃあ、お手本を見せるから見ていてね」
「はい!!」
「フー。……よし!『ファイアァァァボォォォォルッ!!!!!』」
1度深呼吸をして、目を閉じる。
それから、クワッ!と目を見開き、有名な炎魔法を叫びながら、腕を振りかぶった。
ーーえ?ファイアーボールよね?そんな気合い入れる必要が、
ボンッ!!
ちょっとした爆発音。
当たったら火傷するだろうなぁ。といった感じの威力。




