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悪役令嬢、演技をする
誤字報告ありがとうございます、
助かります。
次の日も、教育は続いた。
泣いても無理矢理立たされて、それもやらなければ、またビンタが飛んでくる。
虐待にもほどがある。
まあ、だからこそ、ゲーム内のエリーは、キシィに従順に従っていたわけだが。
ピシィィンッ!
鋭いムチがエリーを襲う。
エリーは普段、服では見えないが、全身に傷が付いていた。
まあ、光の加護の効果で治せるのだが、わざと治していなかった。
「何度も言ってるでしょう!そうじゃない!」
教え方にもかなり難が多かった。
間違いとは言うものの、どこがどう間違っているのか言わないのだ。
それを聞けば、また叩かれる。
そして、キシィの口からは、自分で考えろという言葉しか出てこない。
「こう?じゃあ、こう?」
エリーは叩かれながらも、1つ1つ確認していく。
別にエリーにとっては加護のおかげで痛くもないし、確認するのは苦ではなかった。
前世からエリーは、知識欲の強い子であった。
そのため、たとえ叩かれようとも新しいことを知れるなら問題はない。




