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悪役令嬢、情報を聞き出す
エリーが『左足』の傷を治し、少し沈黙が訪れた。
そこで、エリーは質問をしてみることに。
「さて、ではお前には火傷蜥蜴の内情を話して貰おうか」
エリーは敵の事情を知ることにした。
敵を知り己を知れば百戦あやうからず。
みたいな感じである。
「火傷蜥蜴は、慌ててたよぉ。毒龍が異様に強いし、この国から追い出されるしぃ」
そう言って、『左足』は小さくため息をついた。
エリーはその様子を見て、少しやり過ぎたと、
思わなかった。
ーーいえぇい!なんかよく分からないけど、上手くいってるっぽい!!
「まあでも、今回は精鋭の半分くらいをここに投入したからねぇ。毒龍を殺せたのは嬉しいけど、その精鋭がほとんど死んだのは痛手だったんじゃないかなぁ」
「……なるほど」
エリーは素速く頭を巡らせた。
今までの話から考えると、
「まだ、足りないか」




