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悪役令嬢、左腕再来
「邪魔だ」
エリーはそう言って、手を振る。
すると、『左腕』はエリーに触れることもできず吹き飛んだ。
「ぐおっ!???」
だが、それは『左腕』も予想済みだったようだった。
エリーが追撃する前に、エリーへの攻撃が来た。
パンッ!
エリーの手に何かが当たり、はじける。
「近くにはいない、か」
エリーの魔力感知には、『右腕』しか引っかからなかった。
つまり、他の敵は遠くから攻撃しているということ。
パンパンッ!
エリーにめがけて、次々と攻撃が飛んでくる。
「厄介だな。だが、」
エリーは敵の攻撃が途切れた一瞬、そこで屈み、下から石を拾い上げた。
そして、攻撃を受けた方向へと投げる。
ドォォンッ!!




