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悪役令嬢、左足と今後について話す
「お前は火傷蜥蜴を裏切ったわけだ。だから、それ以外の組織に入らなければならない。そこで、その入る組織について我と話し合おうと、」
「お前の下につくよぉ」
エリーの話を遮って、『左足』は即答した。
エリーは、天を仰ぐ。
「我の下、か」
「そうだよぉ。ここに1人でいることを考えると、どうせお前1人なんでしょぉ?だからぁ、僕が下について手助けしてあげるぅ」
エリーはどう返答するか迷った。
ーークラウンだって明かして良いのかしら?
「うぅ~ん」
エリーが悩んでいるときだった。
近くから、魔力の反応を感じ取る。
直後、
「貰ったぁぁぁぁ!!!!!」
聞き覚えのある声。
先ほど逃げたはずの『左腕』が、エリーへと迫っていた。




