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悪役令嬢、あと1人も入れたい
「あっ。3人とも。おめでとう」
エリート3人が集まっていることに気付いた1人が、近づいてきた。
その人物は、
「おっ。バリアル!」
「あぁ。お兄様。もう他の方々への挨拶は良いのですか?」
エリーの兄、バリアルであった。
エリーの質問に、バリアルは笑顔で頷く。
「とりあえず全ての家に声をかけてきたよ。反応としては良い感じかな。恩をしっかり感じてるみたい」
「そう。それは良かったですわ。しばらく我が家は、貴族内で最大の派閥となるでしょうね」
「………お前たち、たまに怖いこと言うよな」
エリーとバリアルの会話に、3人は苦笑する。
それにつられ、バリアルも笑みを浮かべた。
ーーうん。バリアルと3人は仲良くなったわね。後は、ここにデュランスを加えれば、3つ目の特殊グループ完成ね!
エリーは、ここにデュランスを持ってくるための作戦を考えた。
そんなときだった。
パシンッ!
「うるさいわねぇ!」




