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悪役令嬢、お家再建を祝福
色々あって数日経った。
今日はなんと、
「おめでとうございます。皆様。皆様方のお屋敷の再建を、心からお祝い申し上げますわ」
今までエリーの屋敷にいた貴族たちの屋敷が再建され、エリーの住む屋敷を離れる日なのだ。
エリーは、離れていくモノたちにお祝いの言葉を述べる。
「エリー嬢にも随分と世話になりました。このご恩は忘れません」
逆に、離れていくモノたちは、エリーに感謝の言葉を述べた。
これは、ハアピ家が多くの家に借りを作れたと言うことを示している。
「エリー嬢」
「ん?ああ。お三方。お屋敷の再建、おめでとうございます」
エリーに、友人となった3人が話しかけてきた。
エリーは笑顔で対応する。
「その、今日でお別れってことだから、その」
モジモジしながらクイフが何かを言おうとする。
ーーお手洗いにでも行きたいのかしら?
「ぼ、僕たちと、名前で呼び合わない?」
「ああ。そういうことでしたら、構いませんよ。それでは、これからは呼び捨てにしますわ。クイフ」
エリーの言葉に、クイフは顔を輝かせた。
他の2人も呼び捨てにすると、顔がほころぶ。




