486/3881
悪役令嬢、不思議に思われる
誤字報告ありがとうございます。
「お疲れ様」
バリアルがそう言って、水の入ったコップを渡してくる。
エリーはお礼を言って受け取った。
そうしてエリーが休憩している間に、ヒューズール、バリアル、ターリルも3人が集まって話をしていた。
エリーには上手く聞こえなかったが、その内容は、
「エリーの剣、異様に綺麗だな」
「そうですな。まさに型どおりと言った感じです」
「でも、綺麗すぎるよね」
3人が話しているのは、エリーの剣について。
エリーの剣が、人を殺すような剣ではないと言うことだった。
「あんな型どおりの動きなのに、なぜか襲撃に来た人たちを殺せたんだよねぇ」
「それは、恐ろしいですな。誰しも実戦になると型が崩れてしまうはずなのですが」
「しかも、それまでに人を殺したことはなかったんだろ?絶対緊張するはずだよな」
そこまで話して、3人はエリーの顔を見る。
エリーは和やかな顔で、クイフやガリドルと話していた。
「「「不思議だ」」」




