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悪役令嬢、ほどほどの戦い

誤字報告ありがとうございます。

「ぬおっ!?」


ヒューズールは驚きの声を上げる。

まさか、エリーが避けずに入ってくるとは思わなかったのだ。


とは言っても、仮にも元騎士。

この程度の攻撃、


キンッ!


「甘いですな!」


防ぐこともかわすことも容易い。

エリーの剣ははじかれ、体ごと横にのけぞる。


「そうですねぇ!」


エリーはそのままのけぞるようにしながらも、片足を軸にしてローキックを放つ。

狙いは、


ガクッ!

「うおっ!?蹴りでバランスを崩すとは、考えました、なぁ!!」


だが、エリーが成果を出したのはそこまで。

バランスを崩しながらも、振られた剣が、エリーの首の前で止まった。


「そこまで!師匠の勝ち!!」

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