481/3881
悪役令嬢、知性と可愛さのコントラスト
プニッ。
指から伝わる柔らかい感触。
「っ!?あ、エ、エリー嬢」
その柔らかいものは、ガリドルの頬だった。
さすがに触られると、意識が戻ってきた。
そして、意識が戻ってきて最初に見たものはエリーの顔。
その顔が、いわゆるガチ恋距離という近さにあった。
「大丈夫ですの?お具合が悪いようでしたら、少し休みますか?」
「い、いや。だだだ、大丈夫だ」
ガリドルは首を振る。
エリーはそれを心配そうに見ながらも、立ち上がり、部屋の扉へと向かった。
「もうすぐ昼食のお時間ですから、遅れないでくださいまし」
「「「分かった」」」
エリーの呼びかけに、3人はうなずく。
それを確認してから、エリーは部屋から出て行った。
残された3人のうち、ガリドルの顔が少し赤く染まっていた。




