悪役令嬢、変わっていく表情に
1300ptありがとうございます。
やっぱりゴールデンウィークって凄いんですね。
まあ、作者は仕事が急遽入って休めてないんですけど。
アシルドに行われる話を聞きながら、エリーはチラリと横目で見学者たちの表情を見る。
勉強を始めていないクイフとターリルは、興味深そうな顔をしていた。
問題は、ガリドル。
凄いムカつく顔をしていた。
ーーあの顔、自分の方が上だと思ってる顔ね。年下の子供に勝って喜ばないで欲しいわぁ。
エリーは少し呆れながら、問題を解いていく。
「終わったよ」
「ああ。では、バリアルは、加護の歴史について学んで貰いましょう」
バリアルが解き終わり、今度はバリアルへの解説が始まった。
ターリルとクイフの表情は、大混乱していて知恵熱が出そう。みたいな感じである。
ガリドルも今度はかなり険しい顔をしていた。
ーーギリギリ知っていると言った感じかしら?
エリーが推測しながら問題を解いていくと、数分後にやっと解き終わった。
エリーは顔を上げ、
「終わりましたわ」
「………ぁ。全問正解ねぇ。えぇっと、今日のエリーへの授業は、魔法反射による魔力濃度計算についての、極小範囲のはんらんまりょくかんけい?について、解説を………」
途中からキシィの知らないような単語が出てきて、読み方がかなりあやふやな感じである。
話が難しすぎて、クイフとターリルはただ呆然としていた。
ガリドルは、必死に考えようとしたが途中で力尽きたようで、口から魂が抜け出ていた。




