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悪役令嬢、お勉強を見学される
「失礼致します」
エリーは、部屋へと入る。
部屋には、教育役であるキシィと弟のアシルドが待っていた。
「あら?エリー。その方々は」
キシィは、エリーの後から部屋に入ってきた面子を見て、少し驚いた様子を見せた。
このメンバーにも勉強を教えて欲しい、とでも言われると思ったのだろう。
「ああ。この方々は見学ですわ」
エリーが安心させるように言うと、キシィは分かりやすくほっとした表情をした。
それから、チラチラ3人の方を気にしながらも、授業を始めた。
「えぇ。まずは、アシルドに復習でこの問題をやって貰いましょう。それから、バリアルはこれ。エリーはこれよ」
キシィから問題を渡される。
エリーたちは、ペンを持って渡された紙に書き込みを始めた。
「お、終わりました」
まず、アシルドが終了した。
そこで、キシィは採点を行い、今日の授業をアシルドに伝え始める。
「今日アシルドにやって貰うのは、この第3魔法方程式で……」




