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悪役令嬢、お勉強にも付いてこられる
「それでは、お兄様。移動しましょうか。お三方とは、しばらくお別れですわ」
エリーがそう言うと、クイフ、ターリル、ガリドルの3人は首をかしげた。
バリアルは予定を理解しているようで、仕方なさそうな顔をしている。
ーーバリアルの、仕方ないなぁ~。って言う顔が怖いんだけど!何!?まだ戦い足りないとか、そういう感じ!?
エリーはちょっと危険を感じた
「私たちは、これからお勉強がありますの」
エリーは事情を説明する。
それで3人は、納得したような表情をした。
「もう勉強を始めてるのか」
「早いなぁ」
ターリルとクイフは素直に尊敬の声を上げた。
だが、ガリドルは、少し違う反応を見せる。
「実は、僕も勉強は手を付けてるんだ。良かったら、見学して良いかな?」
ガリドルは、マウントをとりたかった。
どういうマウントかと言えば、
「そんなのも分かんないのかよぉ。ぷぷぷ。仕方ないから、僕が教えてやるよぉ」
こんな感じだ。
ガリドルの頭の中では、完璧なマウントの取り方が思い浮かんでいた。




