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悪役令嬢、盗聴されてた
「ふ、2人とも、どうしたの?」
クイフが入ってきた2人に用件を尋ねる。
2人はにやっと笑って、
「「友達のところに来るのに、理由が必要なのか?」」
と、クイフが使った言葉をまねしていった。
この様子から、2人に会話を聞かれていたことを察した。
「では、お2人は遊びに来られましたの?」
エリーは意地悪く尋ねる。
会話を盗み聞ぎまでしてきたのに、ただ遊びたかっただけなわけがないのだ。
「ちげぇよ。クイフが困ってるなら、俺たちも協力しようと思って!」
「そうだな。困ってるなら、僕たちに相談してくれればよかったのに」
2人はそう言って、クイフに迫る。
ー-私は何も伝えてないのに、良く事情があるってわかったわね。
エリーは、友情というものの凄さを改めて理解した。
そして、友情の
「「なんで言わなかったんだよぉ!!俺(僕)たち、親友だろ!?」」
怖さも理解した。




