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悪役令嬢、予想できていた結果
「やっぱり、バレてたかぁ」
はぁ。という、小さいため息とともにクイフは言う。
その様子は、エリーの予想が正しいことを表していた。
「やはり、公爵様から昨日の提案は断られたんですわね」
エリーは、あきれのこもった声で尋ねる。
尋ねられたクイフは、お手上げだというように天を仰いだ。
「それも分かるのかぁ」
クイフはもう、笑うしかなかった。
自分では到底エリーには勝てないと思ったとき、
コンコン。
扉がノックされた。
「どうぞ」
「おう。入るぞ!!」
「2人とも元気か?」
エリーが入室を許可すると、クイフが洗脳できている(と思い込んでる)2人が入ってきた。
クイフとエリーは、やってきた2人の目的が分からず、首を傾げた。




