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悪役令嬢、どこ行こうかな?
10連休うらやましいですねぇ。
作者は普通の連休ですぅ。
「それでは、行くぞ」
「「「はっ!!」」」
エリーたちは軽く作戦を話し合い、早速決行することにした。
幾つかの部隊に分かれ、部下たちは小屋から消えていく。
「我も行くか」
「私もお供させて頂きます」
エリーが外に出ようとしたところで、少女がそう言ってきた。
少女は、100。
昔の名をセラニナといい、セカンドの妹でもある。
闇の加護を持っていて実力は申し分ないため、エリーは黙ってうなずき、駆けだした。
「クラウン様。クラウン様は、どちらへ向かわれる予定なのでしょうか?」
100が行き先を尋ねてくる。
エリーは答えず、ただ手を振るだけだった。
ーー全然どこ行くか考えてなかったわぁ。私が考えてた所は、部下たちに行かせちゃったし。……まあ、行き当たりばったりで良いでしょう。
エリーは部下たちに再会したことを喜びすぎて、自分の行く予定だった場所を全て教えてしまったのだ。
そのため、エリーの予定は総崩れ。
適当にその辺りの盗賊でも狩るか、という考えになった。
「この方角は、……っ!?そういうことですか」




