悪役令嬢、再結集に喜ぶ
誤字報告ありがとうございます。
ターリルとガリドルとクイフと話し合った日の夜。
エリーは、少年のセカンドが待っているらしい、老婆のファーストが住んでいた小屋にやってきた。
エリーは最初に見たときより数倍も大きくなった小屋へ入る。
そこにいたのは、
「「「お久しぶりです。クラウン様」」」
100名近い人員。
まるで、昔のクラウンが再結集したようである。
小屋にいるモノたちをエリーが見回していると、老婆のファーストが前に出てきた。
そして、膝をついて言った。
「クラウン様の元を離れて、1年近くが経ちました。私たちも、少しは成長できたのではないかと思っています。そこで、本当にクラウン様にふさわしい部下として、これから活動していきたいと思っています。数名遠くの地まで潜入しているモノもおり、集まれていないモノもおりますが、そのものたちも含めて、これからまたよろしくお願い致します」
エリーはファーストの言葉に感動した。
ーーつまり、また私のごっこ遊びに付き合ってくれるということね!うぅ。優しい部下が多くて嬉しいわ。
「よい。なら、クラウン再結集と言うことで、今夜は盛大にやるぞ!……とは言っても、今夜有名になるのは、クラウンではないのだがな」
エリーはそう言って、黒い笑みを浮かべた。
集まった部下たちもエリーの顔は見えないはずなのに、同じように笑みを浮かべていた。




