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悪役令嬢、失敗したのにレベルが上がる
誤字報告ありがとうございますぅ。
「それでは、妹さんを気遣ってあげて下さいね」
「うん。今日はいろいろありがとう。エリー様」
2人は部屋の前で、小さく手を振って別れた。
クイフが廊下の端まで行き、姿を消したところでエリーは肩を落とす。
「今日は長くしゃべりすぎましたわぁ。少し疲れてしまいました」
そう呟くエリー。
直後、エリーの目の前にお茶やタオル、お菓子が用意された。
「エリー様。お疲れだろうと思い、用意しておきました」
そういうのは、エリーの専属メイドであるメアリー。
最近のメアリーは、一層エリーへの忠誠心を強くしていた。
理由は、エリーが相談にのってくれているからだ。
世間には批判されるようなことも、エリーはきちんと受け止めて相談にのってくれる。
メアリーには、エリーが天使のように見えるのであった。
それも1つの要因だったのだろう。
《『洗脳LV5』が『洗脳LV6』になりました》
洗脳がレベルアップした。
ーーいや。最初の印象が悪すぎて、使う気が起きないわぁ。




