悪役令嬢、敵対させない
1200ptありがとうございます。
流石に春休みがすぎて、ポイントの上昇率が落ちてきましたね。
ということで、挽回のため、ゴールデンウィークは頑張ります!!
※作者の執筆速度がアレなので、期待はしすぎないで下さい。
「あら?あなたたちが敵にまわりますの?それは驚きですわ。まさか、あなたたちのような方々が、みすみす利益を逃してしまうなんてぇ」
エリーはそう言って、笑みを作る。
クイフは、明らかにうろたえた表情をしている。
「こ、公爵家3家だぞ!お前の家の利益なんて、すぐにでも吸い取れる!!」
クイフは焦った顔をしながらも言った。
だが、エリーは笑みを崩さない。
「でしたら、私の友人の公爵家と王家と教会が動くかもしれませんわねぇ」
「ぐぅぅ!!!」
クイフは悔しそうに唸った。
ーー公爵家も、そこまで情報収集能力は高くないようね。
エリーは勝ち誇ったような余裕のある笑みを浮かべているが、内心そこまで落ち着いているわけではない。
なぜなら、
ーー教会とサッド家は、私の敵に回るはずよねぇ。
ということだからである。
両方の組織に友人は所属しているが、だからといってその組織が味方というわけでもない。
それを分かっていないという点も含めて、エリーは公爵家の情報収集能力が低いことを理解した。




