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悪役令嬢、やはり洗脳してくる
「それじゃあ」
「……ああ。頼んだぞ」
「できるだけ。善処してくれれば」
エリーと2人は分かれた。
少しして、2人の話にあったとおり、
「エ、エリーさん。ちょっと話せるかな?」
クイフがやってきた。
エリーは笑みを作り、当然受け入れる。
「構いませんよ、夕食まででしたら」
「そう。じゃあ、さっそく本題なんだけど。……ぼ、僕の友達になってくれない?」
クイフは友人となるよう求めてきた。
ここまでは、エリーの予想通り。
「いいですわよ。これからお願いしますね。クイフ様」
エリーはそう言って、手をクイフに差し出す。
クイフは小さく笑みを作り、エリーの手を握り返した。
「それから、友達からのお願いなんだけど」




