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悪役令嬢、子息たちに謝罪される
今日の恐怖。
幹部と書こうとしたつもりが、昆布になっている。
部屋から、メイドなどが出ていく。
直後、
「「すまなかった」」
2人は頭を下げてきた。
エリーは頭を働かせ、彼らの目的を推測。
ーー親に、謝ってこいとでも言われたのかしら?確かに、私、謝られていない気がするし。
エリーは、2人が親に言われてイヤイヤ来たのだと考えた。
「謝罪など不要ですわ。というか、あの花は私のモノではないですし。謝るなら、持ち主のお父様にでも謝って下さい」
エリーは突き放すように言う。
だが、2人は首を振った。
「まずは、俺たちの事情を説明させてくれ」
ターリルはそう言って、エリーに真剣な眼差しを向けてきた。
そこまでされるとエリーも、聞かないと言うわけにもいかない。
「実は僕たち、クイフに洗脳されているフリをしてるんだ」
「はぁ?」
ガリドルの言葉に、エリーは驚く。
エリーは、彼らが洗脳されていることに気付いていないと思っていたのだ。




