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悪役令嬢、クイフの力を感じる

「まあ、他の方々に迷惑をかけるのは非常に困りますが、1番困っているのは、クイフ様のようですよ。せめて、クイフ様を安心させてあげて下さい」


エリーはそう言って、先ほどまで2人のことを止めようとしていた少年、クイフに目を向ける。

すると、2人は急いでクイフに謝った。


「クイフ。すまんかった。お前の言葉を無視しちゃって、ごめんな!!」


「クイフ。ちょっと熱くなり過ぎちゃってたんだ。ごめんね」


この光景を見れば、少し関係性が見えてくるかも知れない。

2人とも、クイフ、ラブなのである。


「い、いや。いいけど。もう、喧嘩しないでね」


「「も、もちろんだ!」」


このクイフラブ設定は、ゲームでも変わらない。

2人とも、クイフが出てくるとクイフの方に付きやすいのだ。


そして、マズいのは会話でクイフの悪口を言うこと。

コレをしてしまうと、好感度が大幅に低下するという、ひどい仕様がある。


「……まあ、でも、こんな見知らぬ場所に閉じ込められてストレスが溜まるのも理解できますわ。気晴らしを兼ねて、庭でもご覧になりますか?」


エリーが提案すると、3人はすぐに頷いた。

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