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悪役令嬢、公爵家の息子全員と出会う
エリーが王都で暴れ回った次の日。
エリーは屋敷で、家を燃やされたモノたちの対応をしていた。
「うっせぇ!!」
「うるさいのはテメェだぁ!!」
「ふ、2人とも落ち着いてよぉ」
喧嘩をする2人の貴族の子息。
そして、それをキョドりながらも止めようとする少年。
通常なら周りのモノが止めたりするのだが、彼らを止めるモノはいなかった。
なぜなら、彼らが、
「お2人とも。やめて下さいまし。ここはあなた方のお屋敷ではないのですよ。次期公爵たるお二方なら、場所をわきまえることくらいできるでしょう?」
「「くっ!」」
彼らが公爵家の子息だからだ。
そんな彼らを止めようとしていたモノも、当然公爵家の人間である。
「だが、ガリドルが、俺より上だと言ってきやがったんだ!嘘つきを懲らしめる必要があるだろ!!」
「本当のことを言って何が悪い!それに、ターリルが自慢をしてくるのが悪いんだ」
「ふ、2人とも喧嘩しないでよぉ」




