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悪役令嬢、利用して悪巧みをする
「……だが、そうだな。少しこちらも活動するか」
エリーは仮面に手を当てながら言う。
すると、セカンドの顔に笑みが浮かんだ。
「どうするんだ?火傷蜥蜴がこちらへ入ってきやすいようにするか?」
セカンドが何をするのかと尋ねてくる。
エリーは、セカンドの提案に首を振り、今考えついた作戦を口にした。
「……なるほど。いいな。それ」
セカンドは考え込むように顔を下げながら数度うなずいた後、顔を上げる。
その顔は、期待にあふれる表情をしていた。
「それでは、早速動く」
「ああ。……あと、明日の夜は我も参加するからな」
「了解」
そこまで話して、2人は分かれた。
エリーはこれから、王都へと戻る。
だが、素直に帰宅するわけではない。
王都は、火事が起きて混乱しており、
「ぐひひひっ!金を出しやが、ぐわぁぁ!!????」
こういうヤツが多く出てきているのだ。




