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悪役令嬢、チュートリアル終了?
「え?……行っちゃった」
アロークスが、教会のモノの出て行った扉を見つめて、ぽつりと呟く。
他のモノも、同じようにその扉を眺めていた。
沈黙が部屋に流れる。
微妙な空気を感じ取ったエリーは、話題を提示してみることにした。
「さ、先ほどの方は何だったのでしょうか?」
「さあ?この神殿の長ではあるんだけど。………何がしたかったんだろう?」
エリーの問いかけに、イルデは首をかしげた。
同じように、アロークスとデュランスも首をかしげている。
全員、心の中では、
ーーあの人、何がしたかったんだろ?
と、思っていた。
そんなときだった、エリーにとっては爆弾な発言をアロークスが繰り出す。
「あの人、悪だったのかな?」
ーーや、やばい!コレは返答次第で正義感が爆発しかねないわ!!
エリーが、このグループで集まった場合に恐れていたことが起きた。




