414/3881
悪役令嬢、主人公と同じ土台に立つ
エリーの貰った指輪。
それが、ゲームで主人公に贈られるモノと同じだとしたら、それには特殊な効果が付いていることとなる。
その能力は、全ステータスの上昇だ。
え?それ、加護の効果でもあったよね?
と、思うかも知れないが、全く別物である。
なぜなら、ゲームでのステータスと、この世界でのステータスは大きく違うからだ。
そのステータスは、
《エリー・ガノル・ハアピ》
オシャレ:B ダンス:C 体力:A 学力:A 魔力:AA 攻撃力:A 精神力:A
財力:AA
こんな感じである。
こんなモノが、なんとエリーの視界の端に映っているのだ。
(視界の端に映るの、慣れないわねぇ)
エリーは、視界の端に残り続けるステータスに違和感を感じた。
「ん?エリー大丈夫?もしかして、指輪、気に入らなかった?」
「え?いやいや、そんなこと無いですわ。皆様から貰ったモノが気に入らないわけないではないですか。大切に致します」
違和感を感じているエリーを、イルデが心配してくる。
エリーは慌ててごまかした。




