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悪役令嬢、暗殺計画が更に
エリーが忙しい理由。
それは、盗聴をしているからだ。
「どうなっている!あの小娘、強すぎるだろ!!」
「そうだな。子供とは思えない強さだった。おそらく、バリアルと共にあの騎士から剣術を習っているのだろう」
今回、エリーの暗殺が失敗してしまったので、緊急で話し合いが行われていた。
本当はこの席で、成功したぜ!やったぁぁ!!!となる予定だったのだが。
「船の件も、どうなっているんだ!魔物船など、聞いていないぞ!」
「そうだな。アレは完全に予想外だった。まさか、魔物船の出張を行うとは」
「船もかなり壊されてしまったし、海上の暗殺はしばらく無理だ」
今までの話し合いの声は、怒りのこもったモノが多かった。
だが、今回の話し合う声はとても暗い。
2回も連続で失敗してしまうと、次も失敗するのではないかという気がしてくるのだ。
そのため、次の暗殺計画案は次々と却下されていく。
「クソ、どうすれば」
「本当に、殺せるのか?」




