悪役令嬢、教会の息子とサッド家の息子
誤字報告ありがとうございます。
「なるほどねぇ。なんとなくは理解したけど、そんなに上手くはいかないと思うなぁ。僕が、何もしないなんてことは無い」
デュランスは力強く言った。
エリーも、デュランスの性格的に何もしないと言うことはないと考えたので特に何も言わなかった。
これで、話し合いは終わり。
と、思ったのだが、エリーはあること思い出して足を止めた。
「じゃあ、デュランス。もし良かったら、教会のイルデと話してみる気はありませんこと?」
「へ?それは、嬉しいけど、エリーちゃんに利益がないんじゃない?」
エリーは、教会のモノと接触してみないかと提案した。
デュランスは、自分に利益があるとは分かったものの、エリーには利益が無いと思ったので首をかしげた。
「ふふっ。お友達のためにお手伝いするのは、当然のことですわ」
「エリーちゃん!僕のことを、友達だと思ってくれるんだね!」
エリーの言葉に、デュランスは顔をほころばせる。
地位が高くなってくると、出世狙い以外で友達と呼んでくれる人間は少ないので、友達という言葉に弱いモノが多いのだ。
もちろん、エリーは友達だからと言う理由で言ったわけではない。
ーーイルデとデュランスとアロークスの3人で特殊グループが作れたはず!




