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悪役令嬢、カヤにはできない
罪になると言われたところで。
セカンドにはどうでもいいとしか思えない。
なぜなら、
「その辺の兵士が何人いようが俺たちにかなうわけがないだろ」
「なっ!?………そんな力があるのに、なんで前のエリーにはついてたわけ!?」
「それは利益があると思ったからだ」
「利益?」
カヤは目を細める。
今、自分が出せる利益を計算しているのだろう。
だが、
「金だけじゃない。名前だって売れたし、組織の強化もできた」
「そ、そのくらいだったら私にも」
「無理だな」
バッサリと切り捨てる。
だがそれも事実であった。




