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悪役令嬢、行動の制限された
クレアは最初からこうするつもりだった。
自分の権利を手放し余計なものを手に入れたのもこのためである。
これによりカヤはさらに行動が制限される。
「国のために働く素晴らしい聖女様になりますわね」
「……そう、かしら」
「私は、そうなると信じておりますわ」
「っ!」
自信ありげなクレアの顔。
それにカヤは悔しげな表情を浮かべる。
彼女は、クレアの思い描くように動く道しかない。
「それでも、何か……」
彼女は諦めていない。
手に入れた物の中から利益を探すことを。
そして、すぐに1つだけ、
「そ、そうだ!」




