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悪役令嬢、勘違いしたほうが悪い
カヤは罠にはまっていた。
婚約者はアロークスではなく。
カヤの知らない、
「あぁ。君の婚約者は僕たちだよ」
「よろしくね。エリー」
「突然婚約者が変わったのは驚きだけど、よろしく」
「できれば仲良くしたいな」
数人の男性たち。
彼らがカヤの、エリーの婚約者だった。
彼女は騙されていたことを知る。
「し、師匠!だましたの!?」
「あら。だましておりませんわよ。婚約者が誰か言わなかっただけですわ」
クレアは笑う。
今回のこと、クレアに罪は一切ない。
勘違いしたほうが悪いのだ。




